夏風に吹かれてまた一人きり
今日も君の影を見た
見えては消える君を追いかけて
思い出の場所へついた
遠くで咲いた一輪の花火は一瞬で世界から消えた
『やだよ 消えないでよ』
誰かの泣く声が僕の心の言葉を言った
会えないと分かってるのに
もう1度もう1度と君を探す僕は
儚い花火みたいに散って
誰の目にも止まらなくなれば良い
人を照らす太陽も月も人を包む夕陽でも
海が"帰るべき場所"なんだと知り一人で涙した
空に瞬く億千の光が役目を終え流れていった
『おいていかないでよ』
弱々しい声が花火の音で掻き消された
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君はいつも自分勝手
僕はいらないよ 一瞬の恋しさ
人の心を掴むならもう少しそばにいてよ
目をつぶりたい過去がある
いつか誰かにこう話す時が来ても
それは全部嘘だから
前に進めない僕なりの強がり
また夏には会いに来て
一瞬しか会えない花火でも良いから
思い出だけにならないで
僕が君の帰るべき海なんだよ
帰ってきて
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